高知さんさんテレビ

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第110回 高知さんさんテレビ 番組審議会議事録

日時
平成20年2月6日(水)14:00~16:00
場所
高知さんさんテレビ 2F 会議室
対象番組
決定!第16回FNSドキュメンタリー大賞
「『互恵』の糸~山里の中国人研修生を追って~」
(福井テレビ制作の大賞作品を中心に)
平成20年1月27日(日)16:00~17:25

議事内容

作品を高く評価する意見と評価できないとする意見が並行した。

  • 評価する意見としては、過疎の縫製工場にやってきた中国人女性研修生3人と雇用主夫婦の人間的交流を描写し、日中双方の「格差」問題や「互恵」の在り方、近未来に直面するであろう外国人労働力の受け入れ問題等、さまざまな重要テーマを提起している。
  • 研修生制度の問題点を一方的にあげつらったり、声高に自己主張したりせず、中国取材も含めた長期間にわたる丹念な取材と構成により、“出稼ぎ”など、かつてわが国も体験した経済的、社会的諸問題を重ね合わせ、視聴者に思考を促すよう誘導する手法に共感できた。
  • これに対し、積極的に評価できないとする意見は、結局、何が言いたいのか、どういう問題提起をしたいのか、人間同士の草の根交流に可能性を見いだしたいのか、研修制度の改善を求めたいのか…伝わってくるものがない。明確なメッセージ性が欠如しているのではないか。
  • 感動や鼓舞されるものはなかった。問題の多い研修制度についての知識は得られたものの、グローバル化の進む中の日中関係の在り方や高齢化・人口減少時代のわが国のあるべき姿など、当然、視聴者が期待していたであろう方向づけがもやもやのままで終わっった。どうして「大賞」をとったか、番組内で説明がほしい。
  • 今回の「大賞」受賞作以外でも、東海テレビの「約束」は権力の不作為と真正面から渡り合う力作であり、高く評価したい。また、北海道文化放送の扱った「夕張」問題のように、ローカルから日本のエネルギー政策のゆがみを捉え直す骨太の作品もあり、もっと視たかった。ドキュメンタリー番組の制作全般に関しては、制作者の問題意識や探求心、熱意が伝わってきて、テレビジャーナリズムを再認識するきっかけとなった。
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